今回特殊印刷を担当してくださったのは「EP」さんです。EPさんは、特殊印刷・加工に特化した台湾の印刷サービスで、箔押し＋シルク印刷＋型抜きなど、複合的な特殊加工を施した印刷物の制作を得意とされています。

今年、国内向けの拠点として、新宿御苑前駅にショールームをオープンし、プリンティングディレクターに作品の説明をしてもらいながら見学することも可能です（要事前予約）。

EP
〒160-0022
東京都新宿区新宿1-9-12 つくしビル3F
https://ep-print.tw/

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まず、EPさんのショールームにお邪魔して購入してきた箔の見本帳から、今回のポストカードに合う箔の選定を行いました。日本ではなかなか見られない個性豊かな箔も多く、中間色や透明箔、さまざまなホログラム箔など、試してみたい箔が目白押しです。

最終的には、デザインに落とし込みながら、珍しい中間色のグリーンメタリック箔、初めてトライするトランスペアレントな顔料ピンク箔、それに鮮やかなホログラムシルバー箔に決まりました。

グリーンメタリック箔：LGR01／顔料ピンク箔：CPK01／ホログラムシルバー箔：LS02

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今回、予算とスケジュールの関係上、少し心配ではありましたが、校正刷りの無い一発勝負で進めることになりました。また、そのような状況にもかかわらず、トランスペアレントの箔がどのように見えるか興味があったこともあり、今回３色の箔を抜き合わせではなく、重ねて印刷するというチャレンジも加わりました。

でもそんな私たちの心配事や台湾との物理的な距離は、EPさんの日本の担当者が丁寧にサポートをしてくれたおかげでまったく気にならず、安心して進められました。

例えば、３色の印刷の順番によってどのように見えるかを事前にシミュレーションしてくださり、その様子の写真を台湾の現場から送ってくださいました。上の写真がそれです。

実際のデザインによる試し刷りではないのでそこから想像して検討する必要がありましたが、最終的な仕上がりがイメージ出来、自信を持って刷り順を決めることが出来ました。

ここからは本番工程をお見せしたいと思います。まずは最下層のホログラムシルバー箔。線の太さがグラデーションのようになっている部分も微細に表現されています。

２層目は顔料ピンク箔。顔料系なのでギラギラ感のないマットな仕上がり。それに加え透過系でもあるので、下のホログラムと重なっている箇所は少し色味が変化しています。

そして一番上はグリーンメタリック箔です。抽象的なラインアートと少し変わった箔の組み合わせで、なんだか不思議で艶やかなカードが出来上がりました。心なしか異国情緒を感じるのは、、、気のせいでしょうか。

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EPさんには見たことのないような箔もまだまだたくさんあって、もちろん箔だけでなくシルクや活版印刷なども対応されています。また、今回ご紹介できなかったのですが、実はヨーロッパの特殊用紙なども取り揃えており、特に名刺やカードなどのクリエイティブに新しい風を吹かせてくれそうです。
皆様も是非一度トライしてみてはいかがでしょうか。